キャリアに支障をきたさずに育休を取れる期間はどれくらい?-男性の取得・女性の取得、その認識に大きな差

≪ミヤコンジョブ厳選情報≫
働き方改革の先駆けとなったのが、育休制度ではないでしょうか。
女性社員に限らず、男性社員の取得も増えている昨今、
その実態について記事を掲載します。

サイコム・ブレインズ株式会社のプレスリリース(2019.07.25)

男性の育児休暇に関する意識調査」

男性の育児休暇取得に関する調査を実施しました。
社会人332人(男性179人、 女性149人、 無回答4人)が回答しています。

調査の結果、「男性が育児休暇をどの程度取るとキャリアにマイナスの影響がでるか」という質問に対し、
「期間の長短にかかわらずマイナスの影響は出ない」が20%、

一方で「1か月」「3か月」「1年」が各15% となりました。

図1:男性が育児休暇をどの程度の期間取ると、
   社内のキャリアにマイナスの影響が出るか

一方で、女性の育児休暇の場合は「マイナスの影響は出ない」が32%、
「2年」が23%、 次いで「1年」が16%となり、

男性と女性がキャリアにマイナスの影響を及ぼさずに育児休暇を取ることができると
認識している期間に大きな差があることが浮き彫りとなりました。

図2:女性が育児休暇をどの程度の期間取ると、 社内のキャリアにマイナスの影響が出るか

また男性の育児休暇について、回答者の職位別に集計すると、

【社長・CEO、 取締役、 部長、 課長レベル】の回答で最も多いのは 「3か月」で22%、
次いで「1年」が21% であるのに対し、

【係長・主任レベル】は最も多い回答が「マイナスの影響は出ない」で23%、
次いで、「1か月」「1年」がそれぞれ15%、

【一般社員レベル】は「マイナスの影響は出ない」が23%、
「1か月」が21%という結果でした。

図3:男性が育児休暇をどの程度の期間取ると、 社内のキャリアにマイナスの影響が出るか(職位別)

社長・CEO、 取締役、 部長、 課長レベル】で「3か月」と回答した理由として
「3か月を超えて休むと評価の対象外となる」など評価システムにまつわる意見と共に、
「業務は四半期単位で企画される」「(3か月以上の不在に対し)体制を考えないといけない」など、
職場の業務企画や態勢に言及する意見が目立ちました。

また「その他」と回答した方からは、
「影響が出るか出ないかは期間の問題はなく、組織風土の問題」
「成果主義に立つことによりキャリア上のマイナス要素はなくなると思う」
との趣旨のコメントが複数ありました。

一方で、 女性の育児休暇についてのコメントを見てみると、
最も多かった「マイナスの影響は出ない」と回答した人からは、

「復帰してからどれくらい貢献できるか、貢献できる場所が会社として提供できるかがポイント」
「復職後の働き方の方が重要」という意見が出る一方、
「当社では女性には期待しない、 期待されていない現状がある」
などといった意見が目立ちました。